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NTT DATA、Codexでインシデント分析を30分に
OpenAIは2026年7月22日、NTT DATA GroupにおけるChatGPT EnterpriseとCodexの活用事例を公開しました。 同社は、ChatGPT Enterpriseを全社に展開したうえで、Codexを技術職・非技術職を含む約9,000人に拡大しています。OpenAIの発表では、AIを文章作成だけでなく、調査、データ整理、定型作業の実行などにも活用していると説明されています。 5人で3日かかっていた分析を30分で完了 紹介された初期事例の一つは、重要なシステムに関する複雑なインシデント分析です。 OpenAIによると、この作業は従来、経験豊富なエンジニア5人で3日かかっていました。Codexを使った場合は、分析全体を30分で完了したとされています。 ただし、公開情報からは、入力したデータの詳細や具体的な作業工程、分析結果の検証方法までは分かりません。この成果は、OpenAIが掲載したNTT DATA Groupの事例紹介に基づくもので、すべての業務で同じ短縮効果が得られることを示すものではありません。 技術職以外にも利用を拡大 NTT DATA Groupは、自社をAI活用の最初の顧客とする「Client Zero」の考え方を掲げ、社内での利用を促していると説明しています。 原記事では、非技術職の従業員による活用例として、次のような作業が挙げられています。 複数ファイルの整理 Excelデータの分析 文書の要約 定型処理のスクリプト化 クレジットカード明細から交通費を抽出し、経費申請書へ転記する作業 また、エンジニアや専門ツールへの依存を減らし、従業員が生データから分析レポートを作成する使い方も紹介されています。これらは、OpenAIの原記事に記載されたNTT DATA Groupの活用例です。 同社は、利用ガイドの公開と実習形式のトレーニング後、Codexの週間アクティブユーザーが1.4倍になったとも説明しています。さらに、Playwrightを使った社内システムの定型操作を自動化し、その仕組みを「Skills」として展開した事例も示されています。 全社展開では安全管理も焦点に NTT DATA Groupは、Codexの利用拡大に向けて、OpenAI Center of Excellence(CoE)を設置しています。原記事によると、CoEは利用促進だけでなく、技術検証、利用状況の把握、事例の共有、セキュリティー指針の整備などを担っています。 指針では、次のような点を定めているとされています。 入力できるデータの範囲 Codexが接続できるシステム ネットワーク通信の管理方法 利用するサンドボックスモード 自動化の適切な範囲 人間による確認が必要な場面 自社の規程や契約、利用するサービスのデータ管理条件は企業ごとに異なります。したがって、NTT DATA Groupの運用をそのまま他社や個人が適用できるとは限りません。 個人・小規模事業者が参考にできること 今回の事例は、NTT DATA Groupと同じ規模の環境を再現する方法を示したものではありません。原記事には、個人向けプランの料金、提供条件、具体的な導入手順も記載されていません。 一方で、考え方として参考にできるのは、繰り返し発生する作業を一つに絞り、AIに任せる範囲を明確にすることです。たとえば、次のような作業が候補になります。 問い合わせ内容の分類 作業記録の要約 トラブル発生時の情報整理 対応履歴の下書き 定型的な表計算データの整理 試す場合は、まず機密情報や個人情報を入力してよいか確認し、低リスクのデータで検証するのが現実的です。AIの出力をそのまま採用せず、正確性を確認する担当者や手順もあらかじめ決めておく必要があります。 [ ]
記事を読む ↗OpenAIが小規模事業者向け支援を開始 ChatGPT研修の内容は?
何が発表されたのか OpenAIは2026年7月21日、小規模事業者向けの「ChatGPT for small business program」を発表しました。小規模なチームがChatGPTを使って業務の生産性を高め、事業運営を支援することを目的とした取り組みです。 発表では、次のような支援内容が紹介されています。 小規模事業者向けのオンライン研修や製品別ウェビナー 米国で開催する対面型の「Small Business AI Academies」 導入ガイド、顧客事例、短い解説動画 会計、マーケティング、電子商取引などに関連する業務ワークフローの紹介 Dropbox、Shopify、Intuit、Slack、Atlassian、Wixなどのパートナーによる機能や特典の案内 オンライン研修では、具体的な利用例のデモ、試せるプロンプト、業務の自動化やワークフローに関する説明を行うとされています。対面イベントは、現時点の発表では米国各地で開催される予定です。 詳しい内容は、OpenAIの公式発表で確認できます。 ChatGPT Workで想定されている使い方 発表では、複数の手順を含む作業や複雑なプロジェクトを支援するエージェントとして「ChatGPT Work」が紹介されています。ファイルやアプリケーションと接続して利用する場合の活用例として、次のような作業が挙げられています。 音声メモの内容を整理し、Slackで共有できる文章にまとめる 市場での言及、競合の動向、製品トレンドなどを継続的に確認する 在庫情報をもとに、新商品やマーケティング施策のアイデアを検討する 顧客レビューを整理し、研修用のプレゼンテーション作成に役立てる これらはOpenAIが示した利用例であり、すべての事業者が同じ成果を得られることを意味しません。実際に利用できる機能や連携先は、契約内容、地域、アカウント設定などによって異なる可能性があります。 発表文では、ChatGPT WorkとGPT-5.6が小規模事業者向けに提供されていると説明されています。ただし、今回確認できる情報だけでは、料金、対象となる事業者の定義、地域ごとの提供条件、各機能の利用手順までは詳しく分かりません。 紹介された成果データには注意が必要 OpenAIは、前年に開催した「Small Business AI Jams」について、参加者の78%が1日で機能するAIワークフローを作成し、42%がAIの支援によって週5時間超を節約したと説明しています。 ただし、これはOpenAIが紹介したイベント参加者に関する数値です。調査方法や参加者の構成などは、今回の発表文だけでは確認できません。小規模事業者全体に同じ効果があると解釈したり、導入による時間短縮や売上増加を保証する材料として扱ったりすることは避けるべきです。 副業や小規模事業で検討する場合 副業や個人事業での活用を検討する場合は、まず次のように業務を整理すると導入の判断材料になります。 繰り返し発生する文章作成や情報整理を洗い出す 作業に必要なファイルや利用中のアプリを確認する AIに任せる部分と、人が最終確認する部分を分ける 導入前後の作業時間や品質を比較する たとえば、顧客からの問い合わせ内容の整理、社内メモの文書化、販促案のたたき台作成などは、試行対象になり得ます。一方で、会計、契約、顧客情報などを扱う場合は、入力するデータの範囲や権限設定を事前に確認する必要があります。 AIが生成した文章や分析結果を、そのまま顧客や取引先に提供できるとは限りません。数字、契約条件、個人情報、専門的な判断が関わる内容は、人による確認を前提にするのが安全です。 利用前に確認したいこと 今回の発表からは、次の点が明確ではありません。 個人事業主や副業目的の利用者が対象になるか 日本など米国外からオンライン研修に参加できるか 専用の料金プランや無料提供があるか ChatGPT Workと各種アプリの連携条件 業務データの保存、共有、利用に関する具体的な設定 OpenAIは、今後のイベントやリソースに関する更新をメールで受け取るための登録フォームを案内しています。参加や導入を考える場合は、公式ページの最新情報と各機能の利用条件を確認してください。 まとめ OpenAIの小規模事業者向けプログラムは、オンライン研修、米国での対面イベント、導入ガイド、パートナー機能などを通じて、ChatGPTの業務利用を支援する取り組みです。ChatGPT Workについても、情報整理やマーケティング、顧客レビューの分析など、複数の活用例が示されています。 一方、料金、対象条件、日本からの利用可否、各機能の提供範囲は、今回の発表文だけでは判断できません。導入を検討する際は、まず時間のかかる業務を特定し、公式情報とデータの取り扱いを確認したうえで、小さな作業から試すのが現実的です。
↗ニュース組織に学ぶAI活用の実例
OpenAIは2026年7月22日、ニュース組織によるAI活用事例を紹介する記事を公開しました。記事では、AIを記事の自動生成だけに使うのではなく、報道活動、読者との接点、営業や業務運営など、ニュース事業の複数の工程で活用している例が取り上げられています。 記事の内容は、OpenAIがニュース組織との取り組みを紹介するものです。以下の成果や評価は、特に断りがない限り、元記事に記載された各組織の事例に基づきます。 詳しくは、OpenAIの原文を確認してください。 報道・編集を支える使い方 報道現場では、情報収集や文書整理など、時間のかかる作業をAIで補助する例が紹介されています。 たとえばAP通信は、夜間に発生したニュースやポッドキャストの確認、画像・動画の検証、米連邦最高裁の提出書類の整理などにOpenAIの技術を使っているとしています。政府のデータから報道候補を探したり、記事を放送用原稿に変換したりする用途も挙げられています。 Axiosは、社内規程の確認、情報公開請求の文面作成、見出しや記事表現の改善などを支援するカスタムGPTを作成しています。記事によれば、「FOIA Refiner GPT」は、情報公開請求をより具体的かつ効率的に作成するために使われています。 Philadelphia Inquirerは、自治体や学区などの公開会議を監視するツール「Scribe」を開発しました。会議の記録を要約し、同紙の記者・編集者が作成した基準に基づいて、ニュース価値のある動きを分類・順位付けする仕組みです。 Le Mondeでは、英語版記事の翻訳・公開を支援するため、編集部の翻訳スタイルガイドをChatGPTのモデルに組み込む取り組みが紹介されています。記事では、翻訳工程を速めることで、記者が取材や分析に時間を振り向けやすくなったと説明されています。 これらの例から分かるのは、AIが編集判断そのものを置き換えるというより、検索、分類、翻訳、要約、形式変換などの補助に使われていることです。元記事は、報道の現場では人が中心であり、編集上の判断を記者や編集者が担うことも強調しています。 読者との接点を広げる使い方 AIを使って、既存の報道コンテンツを読者が探しやすくしたり、異なる形式で楽しめるようにしたりする事例もあります。 Bon Appétitは、同誌のレシピや料理記事を基に、読者が調理法、材料の代替、献立、製品などについて質問できる「Test Kitchen Assistant」を提供しています。Eaterも、20年以上にわたる飲食店の推薦記事を基に、自然な文章で入力された条件に合わせて飲食店を探せる機能を導入したとされています。 The Atlanticは、作家Lemony Snicketと制作したミステリーゲームで、登場人物ごとの会話や背景をもとにしたAIエージェントを活用しました。読者は登場人物に質問しながら、事件の真相を探ります。 また、Le Mondeは、記事公開直後から音声で聞ける機能を導入しました。音声や読み上げの調子は、プロの声優と協力して同紙の編集上の個性に合うよう検討したと説明されています。 ドイツのBILDについては、AIアシスタント「Hey_」が、記事掲載時点で2億5,000万件を超える読者の質問に回答したと紹介されています。税金や退職に関する計算機能なども備え、ニュースの意味を読者が理解するための補助として使われています。 このほか、Chicago Public Mediaは、ラジオ局WBEZの40年分の音声アーカイブを文字起こししています。記事によれば、これにより、地域報道のアーカイブを初めて検索できるようにする取り組みが進められています。 事業運営や営業への活用 AIは、編集部だけでなく、営業や社内の情報活用にも使われています。 News Corpは、社内の構造化データと、文書などに含まれる業務知識を組み合わせて質問に答える「Knowledge Agents」を開発しています。Seattle Timesは、広告営業向けのエージェントを作り、見込み顧客のリスト作成、評価、調査報告書の作成、CRM上の既存顧客の確認などに使っています。 記事では、Seattle Timesのツールによって、見込み顧客の調査にかかる時間が「数時間から数分」に短縮され、新たな営業につながったと説明されています。ただし、これは同紙の事例であり、他の企業でも同じ結果が得られることを示すものではありません。 The Daily Beastのデータチームは、「Data Scouts」と呼ぶAIエージェント群を構築しました。単なる要約ではなく、事業上の変化や機会を整理し、検討すべき次の行動を提案する仕組みです。主にSlack上で使えるため、既存の業務上の会話に情報を組み込みやすいとされています。 副業・小規模事業への応用 ニュース組織の事例は、そのまま個人や小規模事業に移せるとは限りません。ただし、次のような工程をAIで補助する考え方は応用できる可能性があります。 調査資料を分類し、記事やレポートの構成案を整理する 顧客向けニュースレターや商品紹介文の下書きを作る 長い資料や会議記録から、確認すべき論点を抽出する 過去の自社資料を検索しやすく整理する 問い合わせへの回答案や、営業前の企業調査を作成する 導入する場合は、まず一つの作業に限定して試すのが現実的です。たとえば、公開済みの資料だけを使って要約を作り、作業時間と確認にかかった時間を記録します。AIを使ったことで工程全体が短くなったのか、修正作業が増えたのかを見てから、利用範囲を広げるべきです。 利用前に確認したいこと AIの出力は、事実確認や最終判断の代わりにはできません。特にニュース記事、顧客向け資料、契約や金銭に関わる情報では、担当者が原資料と照合し、公開・利用の責任を負う必要があります。 また、未公開情報、個人情報、取引先の機密情報を入力してよいかは、利用するサービスの設定と所属先の規程を確認してください。著作権のある資料や、第三者から提供されたデータについても、利用条件の確認が必要です。 元記事では、利用料金、すべての機能、対象地域、各組織が利用できる具体的な提供条件までは説明されていません。導入を検討する場合は、OpenAIの公式情報と自社のルールを別途確認してください。 まとめ OpenAIの記事は、ニュース組織がAIを次のような領域で活用する事例を紹介しています。 [ ]
↗Hail.so、AIエージェント向け通信基盤
Hail.soは、AIエージェントに電話、SMS、メールなどの通信機能を組み込むためのオープンソースプロジェクトです。GitHubのREADMEでは「AIエージェント向けのユニバーサル通信プラットフォーム」と説明されており、セルフホストにも対応しています。 Scoutレポートでは、Hacker Newsの「Show HN」でHail.soのバージョン0.15が紹介されたとされています。一方、参照したGitHubページでは、最新のCLIリリースとして「v0.14.0」と表示されていました。バージョン番号については、公開前にリリース情報を確認する必要があります。 何ができるのか READMEによると、Hailは次の通信機能を扱う構成です。 電話の発信・着信 SMSの送受信 メールの送信・受信 AIエージェントから利用するAPI CLIによる操作 MCPサーバー経由の接続 電話ではTwilioやTelnyx、メールではAWS SESなどの外部サービスとの連携が示されています。音声処理には、音声認識のDeepgram、Whisper、AssemblyAI、音声合成のCartesia、ElevenLabs、Deepgram Auraなどが挙げられています。 ただし、READMEに記載された対応先が、すべての環境や最新バージョンで同じように利用できるとは限りません。通信事業者ごとの利用条件、対象地域、必要な契約は個別に確認が必要です。 エージェントとの接続方法 人がCLIから操作する方法に加えて、HTTP APIやMCPを利用できます。 CLIでは、電話の発信、メール送信、通話やメールのイベント確認などを実行できます。HTTP APIでは、認証用のAPIキーを使って通話やメールのリクエストを送る構成です。 MCPサーバーも用意されており、READMEではClaude.ai、ChatGPT、Claude Code、Cursorなどのクライアントから接続できると説明されています。これにより、対応するAIクライアントからHailの通信機能を呼び出せる可能性があります。 導入方法と必要なサービス セルフホストする場合、リポジトリを取得したうえで環境変数を設定し、Docker Composeを起動する手順が案内されています。サンプル設定では、少なくとも次のような外部サービスが必要です。 Twilio LiveKit Cloud Deepgram Cartesia OpenAI、Google Gemini、Anthropicのいずれか READMEには、Hail Cloudを利用する方法と、自分の環境でAPIキーを用意するセルフホスト方法の両方が記載されています。Hail Cloudは`hail.so`で提供される管理型サービスと説明されていますが、料金や利用可能地域は参照情報から確認できませんでした。 また、Docker Composeだけで全機能が完結するわけではなく、音声通話にはLiveKit Cloudなどの外部サービスが関係します。導入時は、Hail本体以外の契約や従量課金も含めて見積もる必要があります。 小規模事業で検討できる用途 問い合わせへの一次対応、予約に関する連絡、顧客への通知など、複数の通信手段をAIエージェントから扱いたいケースでは、候補の一つになり得ます。 たとえば、エージェントが指定された電話番号へ発信したり、メールを送信したりする処理を、APIやMCP経由で組み込む構成が考えられます。通話やメールのイベントを追跡する機能もCLIに用意されています。 ただし、Hailが特定の業務フローを自動で完成させることや、人間への引き継ぎ、予約システムとの連携まで提供することは、今回確認した情報だけでは判断できません。実際の運用には、別の業務システムや独自のエージェント処理が必要になる可能性があります。 ライセンスと確認事項 Hailのソースコードは、AGPL-3.0-or-laterで公開されています。READMEでは、変更したHailをサービスとして提供する場合、ソースコードの公開が必要になる旨が説明されています。社内利用や商用サービスへの組み込みを検討する場合は、ライセンス条件を確認してください。 電話、SMS、メールには顧客の個人情報や通信内容が含まれることがあります。導入前には、次の点を確認しておくとよいでしょう。 通話録音やメッセージ、ログの保存先 APIキーや管理権限の扱い 外部AI・通信サービスへのデータ送信範囲 電話番号、SMS、メールドメインの取得条件 Hail Cloudとセルフホストで異なる運用条件 Hail.soは、AIエージェントに通信機能を追加するための基盤として、API、CLI、MCP、セルフホスト構成を備えています。一方、バージョン情報、料金、地域ごとの通信条件、データ管理の詳細は別途確認が必要です。導入する場合は、まずテスト用の番号やメールアドレスで小さく検証し、利用する通信事業者とAIサービスの条件を整理するのが安全です。 Hail.soのGitHubリポジトリ
↗02 / MISSION
人が考える時間を、
AIでもっと増やす。
AIラクワーク研究所は、AIで仕事と副業を少し楽にする方法を検証する個人メディアです。 誇張ではなく、できること・できないこと・注意点まで、分かりやすく整理します。